看護師が自身の怒りをコントロールする方法は3つある。1つ目は、頭の中で6秒数えることだ。カッとなった状態でつい出てしまった言葉や態度が原因で患者さんや同僚とトラブルになったり、関係が悪化してしまう可能性がある。イラっと頭にくることがあったら、すぐに言葉や態度に出さずにまずは6秒数えてみる。すると、少し頭が冷えて冷静になることができる。それによって、怒りを伝えるか伝えないか、伝えるのならどう伝えるのか考える余裕が生まれる。
2つ目は、普段から口角を上げて、柔らかい表情を心掛けることだ。口角を上げて柔らかい表情で過ごせば、イライラしている時も、多少は気分を落ち着かせることができる。また、柔らかい表情は、自分だけでなく相手にも優しいおだやかな印象を与えることもできる。言葉に出さずとも、表情や態度である程度こちらの気持ちは相手に伝わってしまう。柔らかい態度で接すれば、お互い気持ちの良い環境になるだろう。
3つ目は、ストレスのはけ口を見つけることだ。ストレスは溜めれば溜めるほど悪化してしまう。いくら上記の2つの方法で怒りをコントロールして抑えても、限界がある。どんなに我慢していても、いつかは耐えきれなくなって爆発してしまうだろう。ストレスを溜めないようにするためには、何か一つでも発散させる方法を見つけることが必要だ。運動でも買い物でも趣味でもなんでもいい。自分なりのストレス解消法を見つけ、なるべくストレスを溜めないように心がけよう。
以上3つの怒りのコントロール方法を意識して行なうことで、感情を上手くコントロールできる看護師に近づくことができるだろう。